サッカーコラムサイト「自称評論家おおやしのSOCCER21」
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おおやし・・・197X年7月28日東京生まれ。東京都出身。獅子座。B型。どうぶつ占いはコアラ。170cm,58kg。ひいきのチームはFC東京とフィオレンティーナ。愛読誌は週刊サッカーダイジェスト。
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対プレーオフ、を考える[日本サッカー全般
2006-10-13/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
プロ野球、パ・リーグのプレーオフは、大盛り上がりの末に北海道日本ハムの優勝となりました。やはり短期決戦のプレーオフは面白い。観る側にしてもプレーする側にしても、日本人はプレーオフのような形式が好きなのかもしれません。

これだけ盛り上がったプロ野球のプレーオフを横目に見ながら、「じゃあJリーグもチャンピオンシップを復活!」みたいな話は大きくは出てこないわけですから、10年以上の紆余曲折の末にたどり着いたJリーグの「1ステージ制」は、それなりにしっかりと日本の土壌に根を下ろしていると考えてよいのでしょう。しかし来年からはプロ野球はセパ統一プレーオフとなるそうですから、いろいろな問題点の指摘されるいまのサッカー界のカレンダーでこれに対抗できるとは思えません。

チャンピオンシップが無くなったいま、プロ野球の日本シリーズに対抗できるのは天皇杯しか考えられません。ここは「天皇杯は元日決勝」という既存の概念を振り払った上で、カレンダーを再構築する必要があります。以下に私個人の案を述べ、今日のエントリーは終わりにしましょう。


カレンダーの話になると必ず出てくるのが「秋開幕」の話ですが、私は反対です。雪の多い地域の問題もありますし、8月に始まって5月に終わるというのは日本人の性に合わない。12月から2月いっぱいまではオフということでいいと思います。

では天皇杯は?ということになりますが、答えはズバリ「11月に集中開催」。日本人の好きな短期決戦、トーナメント戦で一気に盛り上がってシーズン終了、というのはどうでしょうか。11月の頭くらいまでをリーグ戦(およびJ1とJ2の入れ替え戦)として、ナビスコカップ決勝は7月末くらいに大幅に前倒しするようにカレンダーを組みなおす。これまで存在意義の問われることもあったカップ戦こそが、使いようによっては日本サッカーの人気のカギを握る、と私は思います。

今日のニュースより[日本サッカー全般
2005-10-09/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
今日はNHK-BSで「イタリア−スロベニア」を見ながら書いているのですが、ハーフタイムの最中に流れたBSニュースの中で、「イタリア−スロベニア」よりも興味深いニュースがありました。それは、小学生の運動能力が下がり続けている、というニュースです。

ニュースによると、小学校3年生の50メートル走のタイムは、平均で数年前よりも0.3秒落ち、小学6年生のソフトボール投げの記録は、親の世代よりも3メートル前後落ちているなど、昭和60年をピークとして下落傾向に歯止めがかかっていないのだそうです。

ということは、私が小学校に入学したあたりから、日本人の子供の運動能力は下がる一方、ということになります。運動能力低下傾向の真っ只中に義務教育時代を過ごした私が言うのもおかしな話ですが、確かに現在の子供が置かれた状況、家では常に冷暖房の効いた快適な空間があり、遊び場が減少し、移動は親の車・・・を考えれば、基本的な足腰や他の部分が落ちていってもおかしくはないかな、と思います。

しかし、身長や体格は大型化しているほか、サッカー界に限って言えば、若年層の技術も上がっているそうですから、悲観ばかりしている必要もない。今後は、少子化と運動能力の低下への対策が、日本のスポーツの競技力向上へのポイントとなるのでしょう。学校を基本とした従来のやり方ではなく、個人や家庭で何とかしなければならない問題なのかもしれません。子供たちばかりでなく、やはり私も運動しなければ・・・。

代表選手を選ぶということ[日本サッカー全般
2004-11-07/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
オマーン戦後から始まった一連のシンガポール戦の代表選考騒動は、代表選考とは何か、ということを考えるいいきっかけになったのではないかと思う。オマーン戦でワールドカップアジア最終予選進出が決まり、最終戦のシンガポール戦がいわゆる「消化試合」となったことで、「過去の代表功労者のための記念試合」「現在の控えに試合出場の機会を与える試合」「アテネオリンピック世代や現在代表選考外の有望選手に機会を与える試合」のうち、どれをこの試合のテーマにするか、ということが議論されることとなった。

結局、出された結論は「現在の控えに試合出場の機会を与える試合」となったわけだが、私はこれでよかったと思っている。初代表の選手がいてもよかったかな、と思わないこともないが、そこは代表監督の決断を尊重すべきである、と思っているため今回の選考は十分納得する。

代表選考とは思った以上にデリケートな話である。安易に「○○を呼べ」などと主張できる問題だとは思えない。なぜなら、代表には決まった数の枠があるからである。ワールドカップアジア予選のレギュレーションに当てはめれば18枠ということになる。今回選ばれた18人は、これまで代表の控え選手に名を連ねていた常連ばかりで、なおかつJリーグでも代表選手に値する働きを見せている猛者ばかり。この18人自体に異論はまったくない。

そう考えた場合には、「○○を呼べ」というのは理論的にすでに破綻している主張となる。「○○を呼べ」はその前に「××を外した上で」という言葉が付かなければならないからだ。私が見た限りであるが、ここまで言及した上で大黒や村井などの代表入りを主張する意見には出会ったことがない。

だからよほどのこと(今回のベテラン招集案など)でもない限り、代表監督の選手選考は尊重されるべきと考える。次に先ほど、代表選考とは思った以上にデリケートな話であると書いたが、選手の評価がどれだけ難しいか、という例を挙げてみたい。

ガンバ大阪のFW大黒選手は土曜日の新潟戦でハットトリックを達成し、今期の得点を20とした。しかし代表には選ばれない。ヒントは「うちのトップを張っている以上、好機はほかより多い。20点は最低のノルマ。」という西野監督の言葉にある。それだけFWの評価は数字で比較するような相対的なものではなく絶対的なものである、ということだ。ガンバで20得点の大黒選手と、柏で8得点の玉田選手を、単純に数字で比較することなど出来ないのだ。二人の間では出場した試合数も、打ったシュート数も、訪れたチャンスの数も違う。

そのように考えれば、Jリーグで活躍するFWを選ぶか、ブンデスリーガで苦闘するFWを選ぶかというのは、完全に監督個人の価値基準で決まることになる。単に数字で見るのならば、J2で21得点を挙げている大島選手や20得点の我那覇選手を代表に推す声がもっとあってもよいはずだ。つまり、代表選考に関する意見とは、リーグの違いはおろか、チームの違いまでも視野に入れて、慎重に発言しなければならない、実にデリケートな話である、と言えるだろう。

日本選抜のFW[日本サッカー全般
2004-10-11/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
国立競技場で、東京オリンピックから40年を記念した「日本選抜−ハンガリー選抜」が行われた。ゲームは1−2で惜しくもハンガリー選抜に敗れたが、この試合で気になったことを一点だけ述べさせていただきたい。

1−2というスコアだったのだが、敗因は2点取られた守備ではない、と考える。立ち上がりこそコンパクトな陣形で上手く守れていたが、時間が経つにつれて中盤のプレスがなくなり、ラインが下がる状況になった。即席チームということを考えればこれは無理も無いことで、これは敗因にならない。問題はシュートを外しに外しまくったFW陣にあった。

いかにタイトルのかからない、代表でもクラブでもないエキシビジョンマッチだからといって、プロのFWがあそこまで決定的チャンスを外すという状況は、ちょっと考えられない。対戦相手のハンガリーと比べれば、いかに日本人がシュートを外しまくる人種かがよくわかる。

こうなると、日本選抜に回ったFWと、オマーンに向かう日本代表のFWの違い、つまりジーコ監督の日本代表FW選考の基準というのも非常に興味深いものがある。ジーコ監督は海外で戦う選手、代表での過去の実績、国際試合慣れといった部分を重要視している感が強いが、日本選抜の若手FWを見る限り、その考えも一理あるな、と思う。

いかにJリーグで点を取っても、国際試合という舞台で取れるとは限らない。それなら多少でも場慣れした選手を・・・、というのは十分理解できる。日本選抜でシュートを外しまくった選手は、大きなチャンスをフイにしたと、猛反省すべきである。与えられるチャンスは少ない。そういう点ではジーコという指揮官は非常に厳しいのだ。

3バックか4バックか[日本サッカー全般
2004-09-16/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
最近、3バックか4バックかという内容の議論が増えてきている。ここでこの話についての現時点での私の見解を述べてみたい。「現時点」と断ったのは、今後戦術的流行が変わっていった場合は、それに合わせて見解も変わってくるからである。

結論から言えばどちらでもよい、ということになる。個人的な好みとしてどちらがよいかと問われれば「4バック」と答えるが、その理由は最後にご説明しよう。

簡単に両者の違いをまとめてみると、4バックはピッチを選手がバランスよくカバーしているため、組織的なプレスがかけやすく、両サイドを2枚でカバーするため、好守にバランスが取れている布陣である。逆に3バックはサイドにスペースがあり、そこを突かれないために5バックになりやすく、サイドも1枚で好守を担当していることが多いため、押し込まれるとサイドアタックが出せなくなるというデメリットがある。

現在の世界的流行としては、4−2−3−1システムの広がりや3トップの増加により、相手のウイングプレーヤーに対応するために4バックを敷くチームが多い。これは現代サッカーのカギがサイドの攻防にあることを示している。

現代サッカーのキーワードはいま述べた「サイドの攻防」ともうひとつは「コンパクトな布陣」である。つまり今回の議論は、3バックと4バックでどちらがこの2つの要素を満たせるのか、という話である。これに対する答えは「どちらでもよい」、つまりケース・バイ・ケースと言うしかない。

Jリーグに4バックが少ないのは、単に4−2−3−1や3トップなどでウイング的なプレーヤーを置くチームが少ない、という理由である。これは日本の世界との戦術的なズレを示しているわけだが、問題は3バックを採用していることにあるのではなく、ウイングプレーヤーを攻撃陣に採用しないことにあることがわかる。あるいは育成の段階からウイングプレーヤーを輩出できていないという、若年層の育成システムの問題と言うことも可能だ。

だが、ウイングを置けば自動的にサイドを活用できるわけでもないし、4バックなら何もせずにコンパクトになるわけでもない。このあたりがケース・バイ・ケース、ということなのだ。サイドとコンパクトという現代サッカーの必須条件を満たすには4バックよりも3バックのほうが難しいが、抱えている選手層と照らし合わせて3バックを採用せざるを得ないチームもある。そしてそれが好成績を挙げる例もある。こういうのは例を挙げて説明を試みることが一番いいだろう。

Jリーグには多くの3バックの強豪チームがある。ここではタイプを3つに分けて考えてみよう。ひとつ目は両アウトサイドが共に豊富な運動量でバランスを取っている場合。これは横浜Fマリノスが当てはまるだろう。鋭い突破とそこから守備に回る運動量で周囲の協力を得ながら「一人二役」に近いプレーをする。実際にこのスタイルで成績を上げるには相当レベルの高い両サイドを揃えている場合に限られる。

二つ目は右と左で好守の比率を変えてバランスを取る場合。トルシエジャパンや磐田がこのスタイル。トルシエジャパンの場合は左に攻撃的な小野や中村を入れ、右には守備的な明神らを入れていた。磐田は右にドリブラーの西を入れ、左は藤田が中に絞り、ボランチの服部が左に開いてバランスを取っている。

上記二つのケースは、サイドのバランスを守備的にならないように調整し、なおかつDFラインをコントロールしてコンパクトな布陣を保つことがチーム戦術の基本となっている。DFラインには押し上げが要求されるのは3バックも4バックも同じことである。高い位置でコンパクトになっていればサイドのスペースに入られても対処は可能。むしろ両サイドも参加して5人の中盤でプレスをかけるというアグレッシブな戦いが可能となる。チームとして「フラット3」のような、DFライン押し上げの共通理解によってコンパクトな布陣を保とうとする仕組みの構築ができるかどうかは、システムではなく監督の力量の問題だ。

三つ目はサイドのバランスやコンパクトな布陣をある程度度外視して、2点取られたら3点取り返すようなサッカー。代表格は浦和である。以上のとおり、Jクラブは選手層に照らし合わせて3バックを選択する際、おおまかに分ければ3つの方法でサイドのバランスとコンパクトな布陣についての問題を解決しようとしている。4バックを含めて、どれを選ぶかはケース・バイ・ケース、なのである。

では最後に、なぜ私がここまで基本的にはケース・バイ・ケースだと言いながら、あえて4バックを推したいのか。理由は二つ。まずは3バック時に相手が3トップで対応してきた場合のこと。どうしてもこの場合はアウトサイドかボランチが1枚下がらざるを得ず、つまり中盤に影響が出てくるため、チームバランスやゲームプランにまで影響が出てきてしまう。

もうひとつは、ある程度世界の潮流には合わせておく必要があると感じているからである。アテネオリンピックでは、見事に全チームが3トップで臨んできたのに対し、4バック的な対処法を持っていなかったことが敗因の一つとなっている。4バックのゾーンディフェンスならば、相手FWが1でも2でも3でも対処方法に違いは出ないのだ。

そして何よりも、国内で結果の出ているJリーグの3バックのチームも、舞台をアジアに移せば通用していないという事実がある。どんな理論的な話も、出てきた結果にはかなわないのだ。対世界で物事を見た場合、何が何でも4バック、とは言わないが、少なくとも3バックで臨むことにいまのところ説得力は伴っていない。

他の競技は強化のヒント[日本サッカー全般
2004-05-08/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
サッカーサイトであるにも関わらずバレーボールの話で恐縮だが、8日のアテネオリンピック世界最終予選・イタリア戦で、全日本女子がフルセットの末に勝利した。イタリアといえば世界ランク4位の世界的強豪。近年の女子バレーの状況を考えれば、これは小さな奇跡と呼んでもいいだろう。しかも全日本はただ勝っただけではない。イタリアと互角以上の内容で勝利を収めたのだ。

昨年11月に日本で行われたバレーボールのワールドカップ。オリンピック出場権は逃したものの、全日本の健闘は多くの人々の感動を呼んだ。しかしそれは、力が劣るものが見せる予想外の健闘に対する感動、という感は否めないだろう。いまから5ヶ月前の全日本女子は世界的にはそのような位置付けにあった。

しかし今日見たイタリア戦は違う。世界と渡り合う強さを見せつけて勝った。特に素晴らしかったのが栗原選手。ワールドカップという世界の舞台を経験したことが、栗原選手自身の物差しを世界基準にし、その結果の成長ではないかと思われる。若くして世界を経験することの重要さの好例だろう。

ワールドカップも世界最終予選も日本で行われたわけだが、やはり日本のこれまでの輝かしい実績や、テレビ局を巻き込んだ大会運営戦略、それに基づいたスポンサーからの資金援助、そしてそれらを総合した大会運営能力があるからこそ、ホームで大きな声援と注目を浴びる中で世界の経験が積めるのだ。バレーボール界には強くなるためのハード面での条件が揃っている。

サッカー界にも同様の条件は揃っていると思われる。あとは政治力の問題とやるかやらないかの話だ。日本サッカー協会がもっとがんばれば、コンフェデレーションズカップや世界クラブ選手権などはずっと日本で開催できる大会になるかもしれないのに、強化のヒントが転がっているバレーボール界がうらやましく見える。

効果的な海外移籍ルート[日本サッカー全般
2004-05-07/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
春開幕の日本とは正反対に、ヨーロッパのシーズンは終わりを迎えようとしている。チャンピオンズリーグもUEFAカップも決勝カードが決まり、ヨーロッパ各国のリーグでは優勝チームが決まったり、優勝争いが最終盤を迎えようとしている。そしてもうひとつこの時期に重要な話題は、選手の去就のお話。ヨーロッパで活躍している日本人選手ももちろん例外ではなく、来季に向けてのいろいろな噂話が毎日のように届いてくる。

海外移籍の先駆者・中田英寿がペルージャに移籍してからもう6年。この間に十人以上のJリーガーが海を渡ったが、成功例もあれば結果的には失敗例となったものもある。以前は海外移籍がいいか悪いかという議論も多かったのだが、このような時代になったいま、海外移籍はその是非よりも「正しい移籍」について考えるべき段階にきていると思う。今日は一歩進んで海外移籍で成功するための、日本サッカー界としての正しい方法論のようなものを考えてみたい。

なぜこのようなテーマを設定したかというと、現在も複数の選手の海外移籍の噂があるが、これまでのようにツテのあるところ(チームやリーグ)に無差別的に移籍する方式では、成功・失敗の色がはっきりとしすぎると思うのだ。それよりもどのリーグが日本人が活躍しやすいか、どのようにステップアップを果たしていくべきかのルートをある程度確立しておくほうが効率的だし、選手の成功と成長に対して一定の効果があると思われるからだ。

例えば、先日日本が対戦したチェコではドイツやイタリアのクラブに移籍する選手が多いとか、北欧の選手はイギリスにたくさん移籍するとか、スペインにはオランダ人が多いとか、ある程度の傾向は認められる。これはツテやルートが確立していなければ出来ないことだ。もうそろそろ日本も、十人以上の先駆者たちの例を生かすべく、そういう移籍ルートを絞っていくべき段階にきているのだはないだろうか。

Jリーグが始まる以前はドイツとのつながりが強かったが、Jリーグが始まってからはイタリアに行く選手が増え、一時期スペインに行く選手が出はじめ、そしてイングランドやオランダやベルギーやドイツなど、全ヨーロッパ中に日本人移籍の網は広がっていった。その中で失敗例となりそうなものがスペインとイングランドとドイツ。イタリアも中田英寿以外は全員失敗と言えるだろう。傾向としてはいま挙げたトップレベルのリーグにいきなり挑戦することは無謀というか、やはり段階を踏んで行くべきリーグということなのだろう。

逆にオランダとベルギーは情報量が少ないものの、主力として活躍する選手ばかりで、海外移籍のファーストステップとしてはいい場所なのだろう。しかし、小野伸二や鈴木隆行がそうだが、そこからのステップアップがなかなか上手くいかないところが現在の難点だ。しかしオランダやベルギーなど、セカンドクラスのリーグでは経験は積みやすい。上手くやればチャンピオンズリーグやUEFAカップにも挑戦できる。

現在のところサンプル数が少ないために十分な考察とは言えず、そこからのステップアップも問題だが、オランダ・ベルギー方面に強い代理人との太いパイプを作るとか、1つのチーム、例えばフェイエノールトに3人くらい入れてみるとか、なかなか興味深い想像だ。

アジアと日本の関係[日本サッカー全般
2004-02-06/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
A代表はワールドカップアジア1次予選、オリンピック代表はアテネオリンピックアジア最終予選に向けて、今年序盤は壮行試合となる多くの親善試合が組まれている。両代表の対戦相手には、マレーシア、イラン、イラク、韓国と、いつになくアジア各国との対戦が多い。

もちろん予選の相手はアジアなのだから、予選で当たる国と同様のテイストを持つアジアの国と試合をするのが、予行訓練としては一番いい。ただこうしたアジアとの対戦が今年だけ、というのではちょっと寂しい。特にA代表は他地域の強豪との対戦に目が行き過ぎている。これまでアルゼンチン、カメルーン、セネガルなどを招いてきたが、今年もチェコやドイツとの対戦が予定されている。

短期的に見れば世界の強豪との対戦は日本代表の強化のためにはなるだろう。しかしそれだけではなく、アジア各国との親善試合を増やすことも、これは長期的にはマイナスではないと思う。これは日本がアジアのリーダー格となって、アジア全体のレベルを底上げに貢献するためである。

現在の日本サッカーは高度成長期。一種の「脱亜入欧」状態にある。プロリーグ創設、ワールドカップ初出場で世界の仲間入りを果たし、ひたすらヨーロッパ・南米というこの世界の先進国を目標に戦力アップを模索する姿は、妙に日本の近現代史とダブらないだろうか?アジアのレベルアップに何ら寄与せず、地域のリーダーにもなりえていないあたりも妙に似ている。

この世界にアメリカという巨人はいない。日本は自力でレベルアップを図らなければならない。現在日本はアジアトップクラスの実力にあり、最も近代的なサッカーを繰り広げ、もっとも整備されたプロリーグを持っている。親善試合や人的交流を増やし、アジア全体のレベルアップに貢献することは、いい競争相手を最も身近なところに増やし、日本自体のレベルアップになるはずだ。何年、何十年かかるかはわからないが、今年から手をつけてもいい話だろう。

アジアのクラブレベルではAFCチャンピオンズリーグをはじめとするアジア各国間の交流に手をつけ始めている。それなのに、代表とそれを管轄するサッカー協会は、過度な代表招集でクラブを圧迫する。さるJクラブのトップはスポンサーの関係からか、AFCチャンピオンズリーグにサブチームを送るらしい。日本がAFC(アジアサッカー連盟)内で力を持てない理由もなんとなくわかる。


有望高校生のJリーグ離れ・補足[日本サッカー全般
2004-02-01/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
1月15日に発表した有力高校生プレーヤーの大学進学傾向についてのコラムだが、あれは表現が少し足りなかった。いま読み返しても、そこで言っていること自体は間違ってないと思っているが、今日のNHK「サンデースポーツ」の平山選手インタビューを聞いて、やや論点がズレたことを言ってしまったということも、また感じてしまった。

モヤモヤしたものがすっきりした、とでも言えばいいだろうか。あのコラムにはまったく完璧に抜け落ちている視点があった。彼はなぜ大学に行ったのか?「サンデースポーツ」の今日のインタビューは、私が推測するしかできなかった疑問の答えをしっかり教えてくれた。

現代の人はなぜ大学に行くのか。それを軸に議論を展開したのが15日のコラム。明確な勉学の目的を持っている人間は「いつも最前列で講義を聞くガリ勉」といったレッテルを貼られ、彼らの大抵は学内でも圧倒的に少数派に属する。それに対する大方の大学を経験している日本人は「なんとなく」学校に行っているはずである。社会に出るまでの4年間の(それ以上になる場合もあるだろうが)時間稼ぎ的な考えであったり、社会的なイロハの「イ」ぐらいは身に付けばいいかな、ぐらいの考えで大学に行く人間は多いはずだ。

大学など出ても社会的にイロハの「イ」どころか、ゼロから全てを教え込まれざるを得ないのが現状だろう。私自身がそういう気分で大学を出て、社会的にゼロどころか、ひょっとしたらマイナスから出発せざるを得なかった現代的甘ちゃん人間であるからこそ、「それだけの能力があってプロとして成功したいなら大学になど行くな」という論調につながった。

平山は違った。彼は明確にセカンドキャリアをイメージしている18歳だった。彼だけではない。近年の高卒→大学進学の有力選手は筑波大学と早稲田大学に集中しているが、自らのセカンドキャリアを指導者と定め、そのための勉強をするならこの二つの大学ほどうってつけの大学はない。ただのボンクラだった自分と日本サッカー界の逸材を同一視したところに、最大の誤りがあった。

15日のコラムでは、最後の部分をJリーグとJクラブに対しての実に曖昧な提言で締めくくっているが、これで私の言いたいことははっきりした。将来的には、Jリーガーの自己啓発プログラムの一環として大学教育を受けながら、プロフットボーラーとして生きていける環境を作らなければならない。大学の講義を受講しながらプロとしてプレーする。3年目か4年目まではそういう形で選手の面倒を見られるような体制を、少なくともJ1クラブは作らなければならない。

別に大学でなくても、弁護士でも税理士でも整体師でもなんでもいいのだが、始まったばかりのJリーガーのキャリアサポートの取り組みが早く軌道に乗ることを、そしてJクラブが本業と勉強のいわば「2足のわらじ」を推進する時代が早く訪れることを願う。現在は強化指定選手という形で大学生がJリーグに参加できるが、それは単なる応急処置であって、本質的解決にはなっていない。

ここまでは未来の話だが、今の話をするならば、強化指定選手の取り扱いについて、学校とクラブの連携がイマイチで、戦力としてあてにならない。徳永(早稲田大)のようにFC東京でレギュラーを獲得するケースは稀で、大概は練習生と変わらない。期間が短く、いついなくなるかわからず、クラブの拘束力がないに等しいからである。大学生の強化指定選手の場合は卒業まで一貫して面倒を見るような仕組みにしない限りは「強化指定練習生」の現状は変わらないだろう。

選手が亡くなるということ[日本サッカー全般
2004-01-28/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
ポルトガルリーグ・ベンフィカのFWミクロス・フェヘール選手がピッチ上で心臓停止、死亡という最悪の出来事が25日に起こってしまった。詳しい原因は不明だが、ベンフィカが国内リーグ・カップ、ヨーロッパのカップ戦を戦うチームであること、フェヘール選手がハンガリー代表選手であることを考えれば、試合過多による疲労が要因のひとつになっているという推測はできる。

もし過労が原因であったら、もしくは過労に対する自衛策としての薬物使用(ドーピングの可能性も含む)が死因の一つであったとしたら、また試合過多による心的ストレスが原因だったら。昨年同じように亡くなったマルク・ビビアン・フォエ選手もカメルーンの代表選手だった。彼らの死因は成人病の一種かもしれないが、代表選手や年間試合数が多い選手の肉体的・精神的ケアは今後のサッカー界の1大テーマとなるべきものだろう。

このような惨劇が日本で起こらないとも限らない。すでにご存知の通り、横浜F・マリノスはJ開幕前から多くのゲームを抱える事態になっているし、大久保(C大阪)、石川、茂庭(ともにF東京)はA代表とオリンピック代表の掛け持ちで、休みすらなくなる状況もありえる。こうしたケースに対して、選手の死亡という最悪の可能性があることを示したのが今回の惨劇だが、これを日本サッカー界が真摯に受け止めているかどうか。

日本サッカーのために。何かあると協会幹部がよく使うフレーズだが、そのために選手を死ぬまで酷使しても良いのか。会長にはそのような権限はあるのか。クラブとサポーターにとって、選手は宝だ。そのあたりの感覚がない人間は協会幹部や代表上層部、クラブのトップにいるべきではないし、スポーツ界に身をおくべきではない。


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