サッカーコラムサイト「自称評論家おおやしのSOCCER21」
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おおやし・・・197X年7月28日東京生まれ。東京都出身。獅子座。B型。どうぶつ占いはコアラ。170cm,58kg。ひいきのチームはFC東京とフィオレンティーナ。愛読誌は週刊サッカーダイジェスト。
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ジーコ批判のポイント[ジーコジャパン
2004-08-05/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
ネット上におけるジーコ批判が試合ごとに高まっている感もあるアジアカップ。しかし「パッと見で」劇的な勝ち方をしているだけに、代表戦しか見ないような一般層には大ウケの様子で、恐ろしいことにゲームを伝える新聞・雑誌・テレビ等のメディアはそちら側についている。人格攻撃も含めて前任のトルシエ氏をコキ降ろした評論家はどこかに消えてしまい、トルシエ解任の誤報を垂れ流したこともある朝日新聞は、一般向けのお祭り記事に終始。テレビは論外である。感動の裏に隠された危険な兆候をメディアは感じていない。もしくは感じていても記事にしない。批判精神の欠如した報道には嫌気がさす。

サッカーを飯のタネにしている人間がこれでいいのか、という思いは強い。最も不満なのはサッカー専門誌の姿勢。私は「週刊サッカーダイジェスト」の読者であるため、同誌に限定した批判になるが、どうも中国にきて浮かれちゃってるというか、目の前で起こっている「パッと見で」劇的な勝ち方に対してすっかり心を奪われてしまっている気がする。あまりにも対象物に対する感情移入が激しく、客観的に、一歩引いてみて、大局的に、という視点が欠如している。例えば、これはワールドカップに通用するサッカーなのか、というものがない。これでは一般人と変わらないではないか。プロの物書きとしての誇りを感じない。記者よりも、清水秀彦氏ら解説者の方がコンディションやチームマネジメントに言及して冷静に批判をしている、ということを真摯に受け止めてもらいたい。このままでは単に勉強不足というレッテルを貼られてもしょうがない。

こうなれば、ふがいないメディアに代わって我々ネットライターが世論を形成するしかないのだろうか。さてここから本題に入るが、今日のタイトルは「ジーコ批判のポイント」である。まずは大会前のコンディション作りと、大会中のコンディション維持。これに関しては暑熱対策、選手起用の問題などが各所で述べられているため、詳しいことはここでは省略する。簡単に結論を述べるならば、ワールドカップのような1つの大会を乗り切るのは、この体制では困難、ということである。フィジカルコーチもろとも総辞職させるべきと考える。コンディション問題は3月のシンガポール戦に続く失態であり、1大会どころか1試合で起こる可能性の高い問題でもある。ワールドカップ1次予選ではインド、オマーンとのアウェー戦があるだけに、戦術以前に体調面が致命傷となる危険性は大きい。手を打つなら今のうち、である。

体が動かないのだから、戦術面について述べても仕方ない、かもしれない。しかしそれにしてもクラシックなサッカーの権化とも思われていた中東にすら立ち遅れているとは。ポイントは前向きなチャレンジ、リスクチャレンジの姿勢とそれを植え付ける指導者のハードル設定である。

トルシエジャパンの時代、それは選手に心理的にチャレンジ精神を与え続ける時代であったと言える。3バックをフラットにして細かくラインをコントロールする「フラット3」が始まり。いくつかの大きな勝利と大きな敗北を重ねる中、それは「フラット3・4・5」を状況に応じて使い分けるというレベルまでになった。選手起用でも早くから若手を引き上げ、サンドニでのフランス戦大敗の後には、鈴木・波戸・戸田らを抜擢しチームに新しいスピリットを注入するなど、常にチームに刺激を与え続けるのがトルシエ氏のチーム作り。破壊と再生。アスリートの体作りようなチーム作りがあった。

ではジーコジャパンはどうなのか。一言で言えば「保守化」である。自身の理想である4−4−2を捨て、手っ取り早くチームを作るために3−5−2を導入したわけだが、それはいわば妥協であり、前向きな精神を感じない。チームが始まった当初は、4バックという形や、与えられた自由をどう消化するかという「前向きなエネルギー」があったように思う。初戦のジャマイカ戦のほうが今よりはいいのではないか?批判の多い三都主もサイドバックにコンバートしたばかりの時のほうがイキイキとしていた。

しかし布陣が3−5−2になるという妥協と、選手起用が硬直化するにつれて、チームは新鮮さを失っている。それをチームの熟成と言えば聞こえはいいが、実態は低レベルでの停滞と言ったほうがいい。3バックとは4バックにスイーパーを加えた5バックだったからである。これでは前向きなパワーは生まれないし、積極的なフリーランニングを軸にした点を取るためのリスクチャレンジ、とか、他国に対抗するための高い位置からのプレス、などは不可能。保守化の傾向が出てきたあたりで私はジーコの仕事は終わったと思っている。ジーコが呼ばれた理由をもう一度思い出してもらいたい。勝てばいい、そんな理由ではなかったはずだ。

そんな状況の中、7日には中国との決勝戦を迎える。アジアカップにおける収穫は、選手の頑張りのみ。ホスト国といベンチによって、これ以上ないというくらい肉体的にも精神的にも苦しい状況に追い込まれながらもここまでやれたという自信を選手が得たこと。選手全員が無事に帰ってくることを心より願う。出来れば、決勝戦は、勝たせてあげたい。

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