サッカーコラムサイト「自称評論家おおやしのSOCCER21」
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おおやし・・・197X年7月28日東京生まれ。東京都出身。獅子座。B型。どうぶつ占いはコアラ。170cm,58kg。ひいきのチームはFC東京とフィオレンティーナ。愛読誌は週刊サッカーダイジェスト。
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日本−アメリカ[ジーコジャパン
2006-02-15/Permalink /Comment(0) /Trackback(0)
○試合展開

日本は久保をワントップとする3−6−1システム、アメリカは4−4−2で試合開始。立ち上がりはプレッシングでボールを奪取してからのリズムの良い攻撃で日本が攻めたものの、アメリカが持ち味の速いプレスと、シンプルかつ徹底されたサイドアタックで即座にペースを奪い返します。そしてポープとデンプシーのゴールでアメリカが2点をリードして前半終了。立ち上がりの5分以外は完全にアメリカにゲームを掌握されていました。

後半は巻と佐藤寿人を入れて3−5−2にシステム変更。しかし後半開始早々にトウェルマンのゴールで0−3と突き放されます。日本はさらに阿部と長谷部を投入して、システムを4−4−2に代えます。この頃からアメリカはようやく運動量が落ち、日本のパスがつながりはじめます。日本は加地のクロスに巻がヘッドで合わせて1−3とし、さらに終了間際に中澤が足で決めて1点差としますが、反撃もここまで。

○日本の問題点1・プレスがないため簡単に押し込まれる

アメリカのプレスと徹底したサイドアタックの前に、日本は両サイドも含めてズルズル後退する一方。ボランチやCBがボールをキープできず、久保への放り込みが増え、ダブル司令塔にもなかなかボールが行き渡りません。しかし立ち上がりは逆に日本の出足がよく、アメリカゴールに迫っていました。

ここでは前半の3−6−1システムに限定して話を進めますが、ポイントは2つあると思います。一つは1トップ2シャドーのチェイシング、もう一つはアウトサイドの位置取りです。1トップ2シャドーのほうですが、この3人がバラバラに相手を追っている時点で「戦術負け」です。3人が近い距離を保ちながら、そして2シャドーがある程度タテの関係を構築しながら、相手の2枚のセンターバックとボランチにプレスをかけていき、高い位置でのボール奪取や、相手をサイドに寄せて後方で囲い込ませるなど、的を絞った守備を行っていくことが必要だったのではないかと思います。

そしてアウトサイドについてですが、相手の両サイドに引っ張られるように下がっていました。そのため相手のサイドバックはフリーで起点となり、再三アーリークロスを放り込んできました。日本はサイドを1枚で構成していますが、後方はストッパーかボランチに任せて、アウトサイドは高い位置を取ってプレスに行くことが必要ではないかと思います。実際にそれが出来ている時間帯もあり、それが日本ペースにつながっていたわけで、チームとしての共通理解を作っていってほしいと思います。

○日本の問題点2・サイド守備が薄い

先ほどのアウトサイドのプレスの話に関連していることですが、数え切れないほどのクロスを入れられた理由は、守備時にあまりにもアウトサイドを1枚にしすぎたことにあると思います。サイドバックが攻撃参加してきた場合、簡単に1対2を作られ、アーリークロスやハイクロスを上げられました。ボランチやストッパーとの連携を詰めていく必要がありますし、このままではチェイシングが向上しても、サイドに寄せてのプレッシングが出来ません。クロスを浴びまくってついに決壊したのがアメリカの1点目、クリアを重ねての度重なるコーナーキックでさらに決壊したのがアメリカの3点目でした。さらに言えば、たっぷりサイド攻撃を見せられた後に、中央のダイレクトのパス交換でDFラインを破られたのが2点目。前線とサイドの守備の早急な改善が求められます。

○日本の問題点3・そもそも1トップ2司令塔では点が取れない

1トップの下に陣取る小野も小笠原も、ボールを受けて回りを走らせるばかり。となると、1トップの飛び出しか、両サイドが長躯して駆け上がるか、たまにボランチが飛び出すかしないと、セットプレー以外では点が取れません。だいたい、チームで2番目にゴールに近い位置にいる選手が、相手ペナルティエリア内でのシュートチャンスにヒールパスを出す(結果はパスミス)とはどういうことでしょうか。1トップ2司令塔では、あまりにも得点の可能性を感じません。


予想以上に日本は弱かった、というのがこの試合を見ての印象です。コンディションが良くなればもっとやれるのかもしれませんし、試合を重ねれば組織的な部分も煮詰まってくるのかもしれません。だからと言って、今週号のサッカーダイジェストのように「悲観する必要はない」と言ってしまうのは楽観的過ぎる。未だに主戦システムが決まらず、得点へ至るパターン(アメリカで言うとサイドアタック)が見えてこない状況では、3戦全敗すらあり得る状況です。

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